No.723 風土

9月決算である当社において今月は、展開された全社方針に基づき、各部署において来期方針の検討が行われています。その中で先日、ある部門の検討会に参加しました。

当社では昨年より、

「深く温かい人間性と、高度な専門的能力を併せもつ、日本一の事務所になる」

というミッションを掲げていますが、この部門では昨年の会議で、「私たちにとって“深く温かい人間性”とはどのようなものか」について議論し、25項目によって構成された『深く温かい人間性宣言』を制定しました。

そして、その内容の中から、一人ひとりが1年間心掛けることを3つずつピックアップし、それを実現するための姿勢・言動を明確にし、全員の前で実施宣言していました。

今回の会議ではまず、4~5人のグループに分かれて、各自の実践状況を発表すると共に、メンバーからどのように見られていたかのフィードバックを受けました。

私が入らせていただいたグループでは、全員が宣言した内容を常に意識し、行動してくれていたことがよくわかりました。

また、その発表を聴いたメンバーからは、特に何も指示していたかったにも関わらず、まさに“美点凝視”の姿勢で、

「どこが良かったのか(美点の内容)」

「なぜそう思うのか(理由となっている言動や立ち居振る舞い)」

「それによってどんな印象を持ったか(その言動から得られた学び・気付き・喜びなど)」

などの声が寄せられました。

後から聴いたところ、他のグループでも同じような感じであったようで、そのことがとても嬉しく、誇りに感じました。

私どもでは毎年1回、全社員に『CUBIC』という適性検査を行っています。主たる目的は、個々人のメンタルヘルス状態をチェックすることにありますが、部門別に集計すると、組織風土の診断にもなります。

この部門は、前々年にちょっとしたトラブルがあって、前年の指標は大きく落ち込んでいました。それもあって、当該テーマによるディスカッションを実施したのですが、今年7月に実施された結果では、前々年さえも上回る結果で、さらには名南コンサルティングネットワーク全社の中でも、トップ集団に位置づけられるところまで上昇していました。

今回の会議で、その理由がはっきりと分かりました。好ましい組織風土を作るためには、“褒める文化”“認め合う文化”が必要なのだと思います。

皆さんの会社でも、ぜひこのような取り組みをしてみてはいかがでしょうか。必ず組織風土の改善に繋がるものと思います。