No.680 学び

2023.11.06 Monday 09:00

先日、三好会主催にて、千年経営研究会恒例の研修旅行に行って来ました。

初日は、それぞれ四代目の社長が経営されている2社に伺いました。

最初の1社は、創業128年の食品製造業で、2000年に三代目として事業承継され、70歳で引退された会長様。

お話によれば、代々兄弟経営をされていて、実に円満な経営を実現されているとのこと。その秘訣について、

「喧嘩が、一番エネルギーがいる。仲良くやれば、無駄なエネルギーは要らない」

「それぞれに特徴がある。それを活かせばいい」

「ただし、トップとして方向性を示し、きちんと了解をしてもらわないといけない。トップは、その点にはかなりの時間をかけることが必要」

「継ぐのは長男。その上で、それなりのルールを作り、共有することが大切」

「受け継いだものは、ずっと次の世代に残していきたいという気持ちが大切」

と教えていただきました。

まさに、これまで私たちが事業承継の要諦として学んできたことそのものでした。改めて、私たちが常に意識していかなければならないことだと感じました。

また、

「大きな鉛より、小さくても金でありたい」

とのお話は、中小企業経営の本質だと思います。

もう1社は、創業82年の電子部品製造業。こちらは75歳の現役社長。来年、後継者として長男を迎え入れるという、まさに熟練の社長様で、事業承継というよりも、経営者としての姿勢を教えていただきました。こちらについては、順次『今日の学び』でお伝えしていきたいと思います。

とても有意義なお話をお聴かせいただきましたが、残念ながら、いずれも後継者の方にはお会いできませんでした。ぜひ4年後の三好会主催の研修旅行においては、それぞれの後継者の方のお話をお聴きしてみたいと思います。

2日目は近江商人の町、五箇荘と近江八幡を訪れ、それぞれの歴史や、残されている家訓などをじっくりと学ばせていただきました。

とても充実した研修旅行でした。企画・運営をしてくださった三好会の皆さんには、この場をお借りして、心より御礼申し上げます。ありがとうございました。

来年は、岡崎会主催となります。とても楽しみにしています。よろしくお願いします。