No.683 働く
2023.11.27 Monday 09:00
このところ、2週間に一度、ある部署のリーダーを集めて、一つのテーマについて語り合い、お互いの考え方を共有しようという取り組みを始めました。
先日は、「働く」をテーマにして話し合いました。その中で、私が出した「働きのレベルには6段階ある」という話から、とても充実した検討の時間を過ごすことができました。
その6段階とは、次のようなものです。
レベル1「強制」イヤイヤ働く、仕方なく働く
レベル2「惰性」漫然と働く、ただただ手足を動かす
レベル3「努力」頑張って成果・成長を求めて働く
レベル4「喜働」喜んで働く
レベル5「熱愛」その仕事を熱愛して働く
ㇾベル6「遊働」働きと遊びが一体化している
この話をした後、参加メンバー全員「うーん」と唸り、少々沈黙の時間がありました。
「今私はどこにいるのだろう」
当然の悶絶だと思います(笑)。ただ、私から見た今回の参加メンバーは、一度は「遊働」を経験していると思っています。残念ながら、まだリーダーになる前までの話ですが・・・。
今、彼、彼女たちは、リーダーという立場の中では“努力”の最中だと感じています。また、それでも構わないと思っています。
その上で、私が伝えたのは、「今の立場を楽しんで欲しい」、即ち「“喜働”の段階に入って欲しい」ということでした。なぜならば、レベル3と4の境は、自分の気持ち一つで変えることができると思っているからです。
レベル1~3までと、4~6までの違いは、今就いている仕事が「与えられている(やらされている)」と考えているか、「自ら選んでいる」と捉えているかの違いだと思います。
その話をした瞬間、異口同音に「ハッとしました!」と口にすると共に、打ち沈んだその場がパッと明るくなってように感じました。やはり一度でも“遊働”を経験した人間は、気付きも早い。
その後、「リーダーとして遊働できるように頑張ります!」と口にした一人が、「あっ、頑張ろうとしているうちはだめですね」と頭を搔いたのが、実にかわいく感じました。
この『働きのレベル』は、状況・環境によって、一人の人間でも行ったり来たりするものだと思います。ただ、一度でも遊働を味わった人間は、必ずそこに戻ることができます。
まずはすべての社員に遊働の喜びを感じてもらえるよう、場と役割を与えていきましょう。