No.689 恩意識
2024.01.15 Monday 09:00
先日、愛知県倫理法人会で、我が恩師ともいえる川又久万名誉専任研究員による、「恩ありて道は拓ける」というテーマの講演を聴いてきました。
先生はまず、「道は拓ける」とは、
①取り組んだ物事が成功する
②抱えている問題が解決する、苦悩が解消する
③人間としての個性が発揮される
状態であると定義付けられました。
「道は拓ける」とは、たまに耳にする言葉ですが、改めて考えてみると、あまり明確な定義をもっていなかったことに気付くと共に、③の定義については、個性學を学ぶ者として、「わが意を得たり」の思いがしました。
そして、
a.気づいたらすぐする
b.我儘や私利私欲を捨てて、まことの働きに徹する
c.終始一貫やり抜く
ことが、個性を十二分に引き出し、活かしていくための秘訣と教えていただきました。確かにその通りだろうと思います。
しかし、人間弱いもの。わかっていても、さまざまな理由を探して、自分に言い訳をして、「やらない」という意思決定をしてしまうものです。
そこで必要になってくるのが“恩意識”。
まずは、周りのあらゆる人、物、状況などに恩を感じる(感恩)。感恩ができるようになると、自然と感謝の気持ちが湧いてくる。そして、何とかしてその恩に報いようとし始める(報恩)。この『感恩→感謝→報恩』のサイクルが確立した時、自ずと「せずにおられぬ」という意識が湧いてくるもの。
さらに、「結果が出ないのは、心の表れ。結果は、恩意識の深さに比例する。恩がなければ、成功なし」と締められました。
これまで何度もお聴きしたことがある内容もありましたが、今回はなぜかすっと入って来たように感じると共に、自分の中でしっかりと整理ができたと思います。
この内容を胸に、厳しい時代を生き残っていくためにも、“感恩力”を高め、個性を磨き続けていきたいと思います。