No.704 周忌
昨日、昨年5月8日に数え109歳で亡くなった祖母の一周忌をさせていただきました。
その前日、父と娘の3人でお墓の掃除をしました。この組み合わせでの清掃は初めてでしたが、夏かとも思われる日差しを浴びながら、父の先導の下、手際よく進めることができました。
草取りでは、父が見逃したものを私が採り、その私がスルーしたものを娘が引き抜く。それぞれの衰えを、若い者が補う。
また、初めてにも関わらず、草を採る、ほうきを取りに行く、水を汲みに行く、お墓を拭くなど、阿吽の呼吸で進んでいく。
「これが家族経営の良さなのかな?」
などと感じながら、気分のよい時間を過ごさせてもらいました。
もちろん、他人との間でもできないことではないのでしょうが、そこには相応の時間というものが必要です。それが家族であれば行うときには既にできている。そこに家族経営の強みがあるのだと思います。
翌日には親族16名が集い、お寺さんでの読経、焼香を終えたのち、気持ちよく墓参させていただきました。
今回、お勤めいただいた僧侶は、30年前に亡くなった祖父のときにお世話になった方のお孫さんのお婿さん。親子三代に亘ってお世話になっているお寺さんです。
私たちも親子三代、お寺さんも親子三代。代を繋ぐことの大切さを感じさせていただいた一日となりました。
これまで日本で大切にされてきたものごとも、今はどんどんないがしろにされつつあるようです。
しかし、やってみればその価値と意義はわかるもの。周忌に限らず、さまざまな行事を大切にしていきたいと思います。