No.706 経営力
先日お聴きした講話の内容がとてもよかったので、一部を皆さんにお裾分けしたいと思います。
「経営力を磨く~時代が求める心の経営~」と題されたその内容は、経営者の「全責任は我にあり」の精神に貫かれたものでした、
中でも経営者に求められるものとして、『自反内省』『自反尽己』の姿勢が必要であるとのこと。
前者は、「自らの言動を振り返り、内なる自分を省みる」という意味で、この徹底により、自分に厳しく他人に優しくなれるのだそうです。確かにその通りだと思います。そして、後者の後半部分は、「己を尽くす」「自分にできる最善を尽くす」こと。
この“尽己”を徹底することによって、「自信の人になれる」と仰います。自信の人とは、自らを信じる人。自分の生き方、人生、考え、ポリシー、家族など、自分の一切を信じ切ることができる人。確かにそれができれば、何事にもブレることはありませんね。経営者として、最も必要な資質であると思います。
二つ目が、『利他の心』。これはよく耳にする言葉ですが、その解説の中で、「人には3種類いる」とした上で、「I」「for me」「I for」という3つの視点をお話しいただきました。
I(私):わがままで、自己中心。「俺が、俺が」の人
for me:何でもかんでも人頼みの人
I for:あらゆるもののために心を尽くす人
実は、レジュメでは「I for」の部分が空欄になっていたのですが、私は「for you」だと思っていました。
しかし、「for you」だと、主体がありません。やはり「I」が主語でなければならない。また「you」だと、対象は「人」に限定されることになります。しかし、経営者が心を尽くすべき対象は、何も人とは限りません。商品やサービス、地域社会、国や行政、そして地球環境など、目の前にあるあらゆるものが対象になります。
「for me」だから「for you」・・・ちょっと安易でした(苦笑)。
今回は2つに留めますが、1時間30分の講話の中で、とても多くの気づきと学びをいただくことができました。残りの内容は、月例会にてお話します。ぜひ月例会に足をお運びください。お待ちしています。