No.734 褒める
先日、ある方から「ゴッドマン率」という指標の存在を教えていただきました。
それは、ワシントン大学名誉教授ジョン・ゴットマン博士が研究された結果で、好ましい人間関係を作るためのポジティブとネガティブの適切な比率が存在し、かつそれは、それぞれの立場・関係によって異なるというものです。
具体的には、前者がポジティブ、後者がネガティブで、下記のような割合になるとのこと。
親子 3:1
上司・部下 4:1
夫婦 5:1
友人 8:1
たとえば、組織において上司と部下の人間関係を良好に保とうと思えば、1回叱るためには、4倍のポジティブな承認をする必要があるということです。
私はこれまで「1つ叱るなら、2つ褒めよ」とお伝えしてきましたが、全然足りなかったようです(苦笑)。
この研究では、カップルが10年後に破たんすることを99%の確率で当てることに成功したと言いますから、信憑性が高いものだと思います。
ちなみに夫婦関係において、不快な文句の5倍の快い交流があれば離婚せず、それを下回ると急速に関係が破綻し、最終的には離婚の可能性が向上すると言いますから、心しなければなりません。
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かの二宮尊徳翁も、「子可愛くば、5つ教えて、3つ誉め、2つ叱って、良き人となせ」と仰っています。
まずは愛情をもち、丁寧に教え、大いに褒めて、少し叱る。いつの時代も必要な視点だと思います。
この比率は、なかなか的を射ていると感じます。お互いに意識をして、より好ましい人間関係を構築していきましょう。