No.737 意味
先日、火事で燃えた実家の新しい家の上棟式が行われました。
建設会社の方の先導により、言われるがままなすがまま、ただただ従って身を動かしただけなのですが、終わったときには、やるべきことをなした安心感に包まれました。
一方で、約1か月前に行われた地鎮祭でもそうだったのですが、一つひとつの式次第には深い意味があることを感じていました。
今回、中には「四方拝」や「三本締め」など、その意味を知っているものもありましたが、そのほとんどは未知の世界。一連の流れの中で質問をさせていただく時間はありませんでしたが、このコラムを書きながら、改めて調べてみたいと思いました。
また同日、新しい家に収める仏壇を購入するため、千年経営研究会のメンバーでもある永田や仏壇店さんに伺いました。
これも初めての体験で、とても新鮮な気持ちで立ち会わせていただきました。
これまで帰宅のたびに勤行をあげ、常に目にしてきた仏壇ですが、ただ漫然と見ていただけで、どんな仏具があるかについては、それほど関心を持っていませんでしたし、それぞれにどんな意味があるかを考えたことはありませんでした。
今回、一つひとつとても丁寧に説明していただいたのですが、「へー」の連続で、知的欲求が満たされた、とても楽しいひと時となりました。ありがとうございました。
振り返ってみれば、日頃何気なくやっていること一つひとつに意味があり、何らかの目的があるのでしょうが、ルーティーンになっていることほど、その意味を知らないことが多いような気がします。
そして、それがわかれば、行いに対する思いや姿勢も大きく変わるのだと思います。
今回、非日常的な経験を通じて、日常的に行っていることに思いを致し、その意味を明らかにして、向き合う姿勢を改めていきたいと感じました。