No.749 企業文化

先日、ある社長から、自社で実施した『企業文化アンケート調査』の結果についてコメントを求められました。

当社では、“企業文化”について、以下のように定義付けています。

「組織構成員に共有された価値観であり、思考及び態度・行動の規範となっているもので、組織構成員の日常活動を通じ、学習によって次々に継承されていくもの」

ときに、「当社の課題は活気がないこと。やる気のある人間を入れて活気ある組織にしたい」と言われる方がいますが、それは絵に描いた餅。企業文化は「学習によって次々に継承」されるものですから、やる気のない集団にやる気のある人間が入ってきても、やる気を失うか、辞めていくかどちらかです。組織そのものを変えなければ意味がないのです。

その企業文化は、企業が導入する『制度・施策』と、『経営者の日頃の言動』によって醸成されます。制度・施策の導入を決定するのは経営者ですから、結局のところ、どんな企業文化が醸成されるかは、良くも悪くも経営者次第ということです。

また、この企業文化は企業の成長・発展にとって、とても重要なポジションにあります。企業の行き先を決めるのは『経営戦略』であり、その善し悪しによって成長度合いが規定されるのですが、どんなに素晴らしい経営戦略を持とうが、それを実行するのは”人”です。

その人にやる気がない、さらには戦略と真逆のことをしようとする文化が醸成されていたら、元も子もありません。企業文化は、企業の成長・発展にとって、経営戦略と車の両輪を成す、とても重要なテーマなのです。

詳細はまた別の機会にさせていただきますが、当社では、好ましい企業文化を、「同一の問題意識」「共通の価値観」「自信と信頼」「感謝の気持ち」「高い欲求水準」の5つの要素と、「人生」「仕事」「会社」「社員」「経営者」「管理者」「商品・サービス」「営業力」「人事・組織」「財務・資産」「経営環境」「お客様」の12の観点の掛け合わせによる60のアンケート項目での意識調査をすべての組織構成員の方々に実施し、さらに「経営陣」「管理者」「一般社員」の3階層に区分して、それぞれの要素・観点でどのような課題があるかを分析しています。

今回もその分析の結果を拝見し、「自信と信頼」を醸成するための具体策と、『人事評価制度』の導入のご提案をさせていただきました。

ぜひ皆さんも、自社にどのような企業文化が醸成されているかを客観的に分析し、具体的な対応策を立案・実践されることをお勧めいたします。

「やっていることは間違っていないはずなのに、なぜ成果が出ないんだろう」の答えが見つかるかもしれません。